全国で暴力的な事件、ポワティエでは少年1人が死亡

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

11月2日までに全国各地で暴力的な事件が発生した。麻薬取引に絡んだ事件も目立ち、大きく報じられている。
西部のポワティエ市内の団地街では1日夕刻に銃撃があり、15才から16才までの少年ら5人が負傷した。うち15才の少年1人が頭部に被弾し、2日に死亡した。事件当時には、ハロウィンのお祭りに参加していた若年者が多く現場におり、被害を受けた少年らは、飲食店前で買い物をしているときに銃撃に巻き込まれた。容疑者の男は自動小銃を乱射して逃走。当局の調べによると、男はアンティル諸島出身の25才で、マルセイユ方面で麻薬密売に関与して有罪判決を受け、現在は保釈中だった。ポワティエに進出して麻薬取引を始めて、現地の犯罪者らと縄張りを争い、マルセイユ仕込みの過激な手段を行使した疑いがある。被害を受けた少年らは抗争の巻き添えになった疑いが濃厚だという。
このほか、東部ローヌ県リユーラパプ市では、10月31日夜に、若者らによる自動車放火などの騒乱があり、13才から17才までの3人が逮捕された。自動車3台が放火の被害を受け、ゴミ箱が燃やされるなどの被害も出た。ハロウィンに関係した破壊行為である可能性もある。騒乱は続く11月1日夜にも発生。通行中のバスを、覆面をしたグループが襲撃し、乗客らが逃げた後で、バスにガソリンなどをかけて放火した。2台のバスが放火の被害を受け、付近住民が避難する騒ぎに発展した。同市のバンサンデ市長(中道右派オリゾン所属)は2日、逮捕された容疑者らの保護者らを呼び出して、監督責任を追及する手続きを開始すると予告した。