研究開発の規制

投稿日: カテゴリー: アライグマ編集長の日々雑感

EUがAI規制法案で合意した。世界初の画期的イニシアチブと自画自賛しているが、フランスなどが懸念しているように、最初から厳しい規制を導入すると研究開発の足枷となる懸念はある。これはヒトを対象とする研究開発(ヒトゲノム、ヒト幹細胞、ヒトクローンなどなど)でも言えることだが、世界全体で同時に同じ規制を適用するのでない限り、規制した地域だけが研究や技術開発で取り残されるというリスクをもたらす。どんなに危険と思しい研究開発でも世界のどこかで誰かがやるに違いなく、それなら禁止や排除の対象とせずに、可能な限り緩い規制の内側で監視しつつ進めさせるほうが得策というものだろう。人間はたとえ自滅したとしても新たな科学知識や技術の追求をやめることはできない。悲しい性かも知れないが、最大の取り柄でもある。それに対して倫理とか宗教の観点から物申すのは不当で虚しい試みだろう。