仏経営者景況感、5月にも後退

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

5月25日発表のINSEE統計によると、経営者景況感総合指数は5月に100ポイントとなり、前月から2ポイント低下した。3ヵ月連続での低下となり、2021年4月以来では初めて、長期の平均である100ポイントまで下がった。
部門別では、工業部門で2ポイント低下の99、建設部門で3ポイント低下の108ポイント、サービス部門で2ポイント低下の101ポイント、小売部門で1ポイント低下の100ポイントと、いずれの部門でも景況感が後退した。1ヵ月おきに調査が実施される卸売部門でも、前回調査から4ポイント低下の94ポイントとなった。同部門では、これまでの事業に関する判断と外国からの仕入れに関する判断について特に後退が目立った。
企業の採用意欲が反映される雇用関連の指数も、5月には105.5ポイントとなり、前月から4ポイントの後退を記録した。2021年9月以来で最低の水準まで下がったが、長期の平均である100をまだ上回っている。サービス部門での将来の雇用の推移に関する見方が悪化したことなどが響いた。