貨物の現在位置把握や到着予定時刻予測のソリューションを提供する仏Shippeoはこのほど、4000万ユーロの資金調達を完了した。既存株主であるバッテリー・ベンチャーズ、パーテック、NGPキャピタル、ETFパートナーズ、BPIフランス、SAP.ioが追加で出資し、新たにLFXベンチャーパートナーズとヤマハモーターズ・ベンチャーズが出資した。新たに出資した2社はアジア市場への進出拡大を支援する。Shippeoは、今回の資金調達における評価額は明らかにしていないが、2021年の前回調達(3200万ドルを調達)と比べて70%増加したと説明している。
Shippeoは2014年の設立以来、1億ユーロ超を調達した。当初は道路輸送に関するソリューションを開発していたが、現在では海運、鉄道、航空貨物にまで対象を広げ、物流チェーンを包括的に扱えるようになっている。顧客は、コカ・コーラ、ルノー、アクゾノーベル、フィリップモリス・インターナショナル、ジャガー・ランドローバーなど150社を数える。過去3年間には年間80%の増収率を達成。2年以内の黒字化と、「欧州大手から世界大手への変貌」を目指す。