カートリッジ式カクテル製造機を開発のKuantom、資金調達を計画

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仏Kuantomは、カートリッジ式のカクテル製造機「Orkestra」の拡販を進めている。カフェ・レストラン向けの業務用として売り出し、これまでに200店で採用を得た。2年以内に1000店での採用達成を目指す。そのため、年内に500万ユーロを調達する予定。
Kuantomは、航空機分野のエンジニアの教育を受けたバランタン・ルコント氏が創設した。5年間の研究開発を経て、14件の特許を取得し、「Orkestra」の商品開発に成功した。酒造大手のモエヘネシー(LVMH傘下)が同社をインキュベーターに迎えて成長を後押しし、モエヘネシーは同社に出資すると共に、主要なサプライヤーとなった。
「Orkestra」は6本のカートリッジを挿入できるようになっており、これらを原料とする各種のカクテルを、タッチパネルを操作することで、短時間に簡単に作ることができる。「ポッド」と呼ばれるカートリッジは、蒸留酒が3種(いずれもLVMH傘下のウォッカ「ベルヴェデール」、コニャック「ヘネシー」、ウイスキーの「グレンモーレンジ」)と、各種のフレーバーを配合した複数の混合液により構成される。Kuantomは、Orkestraの装置本体(税抜き5200ユーロ)とお試しポッドのセット(500杯分、税抜き1278ユーロ)を販売し、続いてポッドを供給することで定期収入を確保してゆく。カクテル専用のバーテンを置けない店舗に売り込みを図る。