トゥールーズに本拠を置くAURA AEROは電動リージョナル機「ERA」の開発を進めている。これまでで、航空会社6社から130機の予約を得た。最初に航空機リースのアメデオ(アイルランド籍)から得た200機の予約と合わせて、330機の受注のめどをつけた。航空会社からの予約としては、仏Twin Jetからの25機、マルタのElit’AviaとブラジルのDuxから各20機、仏Flying Green、スイスのFMS、ガボンのAfrijetから各10機などがある。130機の販売は33億ユーロの収入に相当する。
ERAは旅客機と貨物機の両方のバージョンがあり、乗客は19人、貨物は2.5トンを運べる。高翼を採用し、翼部に6体のプロペラを備える。全長は20メートル、燃料と電気の両方で稼働し、航続距離は600km(電気だけだと345km程度)。600メートルの滑走路で離着陸が可能で、主に、アクセスが難しい地域における人と物資の2点間輸送を念頭において開発された。
機体はまだ開発段階で、プロトタイプの初飛行を2025年に予定。商用化は2027年末を目指す。生産拠点を2026年に完成させる必要があり、創業者のコサード社長は、資金調達の準備が順調に進んでいると言明している。