ブリンクス、たばこ販売店で現金預入サービスを開始

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現金輸送大手のブリンクスは、たばこ販売店を通じた現金預入サービスを本格的に開始することを決めた。試験導入を経て本格サービスに切り替える。
ブリンクスはこのサービスを、子会社のブリンクス・ペイメント・サービシスを通じて提供する。この子会社は、金融当局機関ACPRより「決済機関」としての認可を取得している。全国のたばこ販売店は2万3500店を数えるが、現時点では1500店舗がACPRの審査に合格してこのサービスを扱えるようになっている。ブリンクスは今のところ、インターネット専業の口座サービスを提供するフィンテック企業2社(Fintch、Shine)と契約しており、これら2社の顧客から現金を受け入れて口座に繰り入れるサービスを提供する。ブリンクスは得意とする現金輸送のノウハウを生かし、フィンテックが自前ではカバーできない現金のフロー管理を請け負う形になる。
Shineの場合はビジネス向け専業であり、現金預け入れの需要は専ら外食店等の売上金の預け入れを想定する。Shineによれば、銀行支店に売上金を預けられるようにするためだけに従来の銀行口座を維持している顧客も多く、ブリンクスの協力を得て現金預け入れに対応できれば、顧客定着等に効果が期待できる。
ブリンクスは、契約先のたばこ販売店網を広げる一方で、将来的には従来型の銀行にもサービスを売り込むことを目指している。銀行の支店網の整理が進めば、それだけ需要も増えると予想している。