2022年9月6日 編集後記

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英国の保守党(与党)党首選でトラス外相が予想通りに当選し、6日には首相に就任する。英国で女性の首相は3人目であり、それ自体は歓迎すべきことだが、2代目の女性首相(名前もろくに覚えていないが)も、3代目のトラスさんも初代のサッチャー首相を意識した服装や言動があからさまで、いささかウンザリする。保守党所属の女性首相であるいじょうは、ほかにコピーするモデルもなく、しかたがないのかも知れないが、サッチャー時代の強硬な自由主義政策に良い思い出がない筆者としては、強面の女性宰相の再登場には期待感より不安感のほうが強い。サッチャー首相の業績については、フランスなどでは悪評のほうが多い印象だが、日本では晩年まで異様に評価が高かった。あれはなんだったのだろう。もっとも日本では、首切り役人 みたいな経営方針を貫いたゴーン被告人も画期的な天才経営者のごとくに称賛されたのだから、なんでだ、と驚く筆者が日本社会の価値観とズレてしまっているのかも知れない。それはともかく、ジョンソン前首相の煽り運転を受けて迷走してきた感の強い英国が、新首相の下で少し落ち着きを取り戻すことを期待したい。