日産、ルノー車向けのシリンダーヘッドの生産を停止

投稿日: カテゴリー: 欧州自動車・モビリティ情報

日産自動車は8月23日、英サンダーランド工場においてルノーのために行っているシリンダーヘッドの生産を、2014年初めに停止すると発表した。この生産停止が雇用の削減につながらないように、当該業務の従業員(250人)の配転に向けて従業員と協議を進めているという。
ルノーの側では、シリンダーヘッドの調達に関する採算性調査の結果、2024年から新たなサプライヤーから調達することを決めたと説明した。
ルノーは数年来、財務の改善を目指して大規模なコスト削減に取り組んでおり、シリンダーヘッドの調達に関する日産との契約の解消もその一環だが、アライアンスにおけるルノーと日産の今後の関係に新たな疑問を提起する事態だと受け止められている。
ルノーと日産および三菱自動車は2026年までにモデルの80%を共通のプラットフォームで開発することを目指しているが、2030年以後の10年の戦略に関しては疑問が残る。