今年に入り、非食品のインターネット販売が顕著な後退を記録している。インターネット販売は、新型コロナウイルス危機時の制限下で大きく伸びていたが、状況が平常に復帰するにつれて、インターネットに流れていた消費者が実店舗に戻るようになり、ネット販売が後退した。
ネットショップ20万社が加盟する業界団体FEVADによると、インターネット販売は、1-3月期に12%の減少を記録。トップ100社に限ると後退幅は15%に達した。インターネット販売(金額ベース)は、2020年に32%の大幅増を記録、2021年にも7%増と伸びが続いていたが、2022年に入って減少に転じた。製品別では、スポーツ用品(58%減)、衣料(28%減)、化粧品・健康(23%減)の後退が目立った。価格比較サイトDenicheurによると、情報処理機器、家庭用品、ガーデニング、スポーツなどのカテゴリーでは検索数も減っている。家具のように、元来、インターネット販売が主流ではなかった製品は、制限期間中にインターネット販売が大きく伸びていたが、1-3月期には物により最大20%の減少を記録。危機前に比べるとまだ13.5%多いものの、消費者の行動が以前に戻りつつある。