ユーテルサット、ワンウェブとの合併へ向け協議

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欧州衛星事業者ユーテルサットは7月25日、英ワンウェブ(衛星コンステレーション事業者)と合併に向け協議中だと明らかにした。ユーテルサットは、ワンウェブに既に23%出資している。
ユーテルサットは通信衛星35基を管理しており、衛星テレビ放送が主要事業だが、衛星インターネットアクセス事業も展開している。ワンウェブは、衛星コンステレーションによるインターネットアクセス提供を目指しており、予定されている低軌道衛星648基のうち428基の打ち上げを実施済み。年末には世界レベルでのサービス開始を予定している。
ユーテルサットはプレスリリースにおいて、ワンウェブとの合併が成功した暁には、「新グループは、静止軌道衛星及び低軌道衛星によるサービスを提供する初の事業者となり、2030年には160億ドルに達するとされる衛星インターネット市場で特別なポジションを占めることになる」と説明している。
なお、低軌道衛星によるインターネットアクセスは、レイテンシーが小さいことが特長であり、光ファイバー加入者回線によりカバーされていない地域でのインターネットアクセスや、将来のスマートカーなど、巨大なニーズに応えるものとされている。