夏季バーゲンセール、販売振るわず

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

夏季バーゲンセールが19日で終了する。インフレ亢進の中でのバーゲンセールとなり、注目度は高かったが、衣類の販売は振るわなかった。衣類・靴の販売業界団体「商業同盟」の集計によると、最初の3週間の販売は、新型コロナウイルス危機前の2019年同期と比べて13%の減少を記録した。最初の11日間に限ると、後退幅は19%に上ったという。
IFM(仏モード研究所)が行ったパネル調査でも、全体の63%の企業が、最初の2週間の販売が前年同期を下回ったと回答している。
その一方で、「商業同盟」の調査によると、客足の減少率は2019年同期比で23%とさらに大きい。これは、1人当たりの購入額は増加したことを示している。インフレ亢進を背景に、消費者がバーゲンに対する関心を強めたことをうかがわせているが、全体に販売が後退しているのは、エネルギーや食品価格の高騰に伴い、家計が裁定を経て一部の衣類の購入を手控えていることを示している可能性もある。衣類の場合は、バーゲンセール以外の廉価販売の機会も増えており、バーゲンの相対的な地位が低下しているという事情もある。