南仏で山火事の被害:フランス全国は再び猛暑に

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

南仏では、ガール県を中心に山火事の被害が相次いでいる。7月7日に始まって数ヵ所で出火があり、消防は10日の時点でようやく拡大を食い止めることに成功した。鎮火に至るまでにはまだかなりの作業を残している。
ローヌ川下流の渓谷地方では、ミストラルと呼ばれる強い季節風があり、山火事が発生すると拡大しやすいことで知られる。折からの干ばつの影響で樹木は乾燥しており、山火事が発生しやすい状況が揃っている。7日からの山火事では、ガール県北部地方を中心に650ヘクタール余りが焼失。アルル市(ブーシュデュローヌ県)などでは住宅も焼失する被害が出ており、避難勧告や外出制限などが出された地区もある。一般に、山火事は9割が人為的な理由により発生、特に半数はたばこの火の不始末に由来しているという。
これと関連して、10日以降1週間程度は全国的に高温に見舞われる見通しで、週の半ばには最高気温が40度を超えるところも出ると予想されている。