失業者数、5月に減少

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

27日発表のポールアンプロワ(ハローワーク)集計によると、5月末の失業者数は315万3000人となり、前月比で2万3500人減少した。前月には9300人の微増を記録していたが、再び減少に転じた。前月比で0.8%の減少を記録した計算になる。1年前と比べると、率にして15%、数にして55万6100人の減少を記録している。
当該月に一定の就労実績がある求職者を加えた失業者総数は543万人となり、前月比で2万3600人減少した。1年前からでは52万6500人減少した。
ただし、雇用情勢の先行きは予断を許さない。ウクライナ危機を背景に、経済全体が混乱期を迎えており、これが雇用に打撃を及ぼす可能性がある。その点では、5月に、就職等を理由として失業者登録を打ち切った人の数が4万9300人と、前月比で8.2%の減少を記録していることが懸念材料となる。ポールアンプロワの集計結果は出入りが多く、解釈が容易ではないが、逆風に雇用市場がどこまで抵抗力を示せるかが注目されている。