仏国鉄、格安高速鉄道Ouigoでキャンセル待ちサービスを開始へ

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

フランスでは7月7日から学校の夏休みが始まるが、バカンス滞在地として人気がある場所への列車予約では満席が出始めており、予約が取りにくい状況になっている。例えば夏休み開始の最初の土曜日(7月9日)では、パリ発マルセイユ行きは早朝と午後の一部を除き満席状態。仏国鉄SNCFは、新型コロナウイルス危機前の2019年比で100万人増の乗客数を見込んでいる。ブルターニュ、地中海、南西部などのバカンス地に向かう列車では、7月9-10日の週末、7月14日の祝日の前後、8月初めなどの時期がとりわけ混雑する。
一方、SNCFはこの度、2021年創設のスタートアップFairlyneの協力を受けて、格安高速鉄道Ouigoについて、満席となっている高速鉄道列車の乗車券購入希望者向けにウェイティングリスト(キャンセル待ち)サービスを6月末から開始すると発表した。これは乗車券を購入したものの利用を断念した人の乗車券を希望者に斡旋するサービス。なおOuigoの乗車券は変更及び払い戻しができない。いかなる理由にしろ購入した乗車券を使えない人達は、譲渡できた場合には購入乗車券の80%を回収できる。一方、満席となっているOuigoを利用したい人はウェイティングリストに登録しておき、その後に使われない乗車券が出れば、「通常の価格」で購入することが可能となる。ただし満席となる列車では「通常の価格」もかなり高めとなる見込み。