メテオ・フランス(気象協会)によると、フランスでは南半分の地方を中心に、14日(火)から19日(日)にかけて高温が続く見通し。所により最高気温が40度近くと、この季節としては記録的な高温となる。
アソーレス諸島及びマデイラ諸島付近に低気圧が陣取り、このために暖気の北上を招く気圧配置が続くという。フランスの南半分の地域では、特に16日から19日にかけて、最高気温が35-38度に達する見込みで、40度近くに上るところもある。最低気温が20度以上と高めで推移する。北半分の地域でどの程度まで気温が上昇するかは予測が難しいが、例えばパリでは17日から18日にかけて最高気温が35度に達する可能性があるといい、かなり暑くなる。当局が地域ごとに猛暑注意報を出して警戒態勢を敷く可能性もある。
気候変動を背景に、フランスでも高温が発生する頻度が高まっており、また、季節外れの高温が生じるケースも増えている。1947年以来では43回の高温が観測されているが、うち1989年以前が9回で、残りは1989年以降に発生と、発生頻度は3倍に高まっている。足元では少雨のため干ばつの懸念があり、季節外れの高温で状況がさらに悪化する恐れもある。