ボルヌ首相は7日、国営ラジオ局フランスブルーとのインタビューの際に、インフレ給付金の支給と年金支給額の改定について予告した。数日後に迫った12日の総選挙第1回投票をにらんで、国民に配慮する政策について具体的な発表を行った。
インフレ給付金については、9月に現金の一括支給の形で行うと予告した。低所得層が対象となるが、子どもの数に応じて決めると説明し、家族向けの給付金とする意向を強調した。首相に近い筋では、300万-600万世帯程度が対象になると説明しているが、詳細はまだ固まっていない。支給額は100-150ユーロ程度とみられている。
首相はまた、年金支給額の改定について、7月に4%の引き上げを実施すると予告した。8月9日の支給分より適用される。民間部門の就労者だった1800万人の年金受給者に適用される。足元のインフレ率は5月に5.2%まで上昇しており、4%はそれと比べて低いが、首相はこの点について、年頭に1%強の引き上げが既に実施されており、それを合算すると5%強と、インフレ率並みの改定となることを強調している。