トゥールーズで通勤用ロープウェイ開業、フランス最長

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

南仏トゥールーズで13日、通勤用ロープウェイ「テレオ」が開業した。全長3kmと、フランス国内で最長のロープウェイとなった。
テレオは、トゥールーズ市南部のポールサバティエ大学からラングイユ大学病院を経由し、がん研究センターまでを結ぶ3駅・3kmの路線。トゥールーズの都市交通は、中心街から郊外を結ぶ放射線状の路線が整備されているが、郊外間を結ぶ路線の整備はこれが初めて。整備費用は8300万ユーロ(ほかに年間200万ユーロのランニングコスト)で、地元のトゥールーズ市と地域圏、国、そして欧州連合(EU)が資金を拠出した。
ロープウェイは仏POMA社が開発。設備は建設大手ブイグが担当した。15台程度のキャビン(約30人乗り)がおよそ1分30秒間隔で運行される。3kmの全路線の所要時間はおよそ10分。1日に8000人程度の利用客を見込む。3本のロープを用いることで安定性と安全性が高く、強風時にも運行が継続できる利点がある。また、鉄塔の数が5本と、通常のロープウェイと比べて4分の1で済む。最大高は70メートルで、眺望が良好であることから、観光用の利用も見込める。料金は1回1.70ユーロ。沿線地区の渋滞軽減にも貢献が期待される。