広告チラシ受け取りのオプトイン制度、試験導入が開始に

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

広告チラシ受け取りのオプトイン制度の試験導入が始まった。15の自治体が試験導入を行う。2025年夏まで実施し、業績評価を経て一般化の是非を決める。
フランスでは、新聞配達網が定着していない国柄もあって、広告チラシをまとめて家庭の郵便受けまで配布する業者が存在する。広告チラシを紙の浪費と見定めて批判する勢力も根強く、広告受け取り拒否のステッカー「Stop Pub」を郵便受けに貼るというオプトアウト制度が以前より導入されている。これを一歩進めて、広告チラシの受け取りを希望する人が「Oui Pub」ステッカーを貼付し、業者に対してそれ以外の広告受けへの配布を禁止するというオプトイン制度への切り替えを政府は検討しており、今回の試験導入によりその成果を見定めることになった。広告チラシの制作から印刷、そして配布に従事する雇用への影響を含めて成果を評価する報告書が国会に提出され、制度の一般化の是非が国会にて審議されることになる。環境省では、1世帯が年間に受け取る広告チラシの量を30kgと試算。家庭から出る廃棄物の2.8%を広告チラシが占めると指摘している。