ルノー、全仏オープンテニスのスポンサーに

投稿日: カテゴリー: 欧州自動車・モビリティ情報

ルノーは4月28日、全仏オープンテニス大会のスポンサーになることを公表した。過去38年にわたりスポンサーだった同業プジョーに代わって、新たなスポンサーになる。ルノーは利益率改善の観点から、スポンサリング戦略を見直し、今後はラグビーとテニスを中心にスポーツに的を絞ることを決定した。その一環で、カンヌ映画祭のスポンサーからは撤退した。全仏オープンテニスとのスポンサリングは来る5月16日-6月5日の次期大会から開始し、期間は5年間。100台の「メガーヌ E-Tech」を提供するなどして、大会をEVのショーウィンドウとして活用する。
なお、プジョーの側もスポンサリング戦略を変更して、テニスからは撤退し、モータースポーツ、特に耐久レースに注力する方針。
ちなみに、シャランジュ誌によると、ルノーが全仏オープンテニス大会のスポンサーになることは、すでに数週間前から知られていたが、同社のロシアとの関わりが大会のイメージを悪化させることへの懸念から、公表が遅れていたという。ルノーがロシア事業からの撤退に踏み切る方針を決めたことで、ようやく公表が可能になったという。なお、全仏オープンテニス大会のスポンサリングは500万-700万ユーロの支出を伴うといい、これはカンヌ映画祭の場合の10倍だという。シャランジュ誌は、財務が脆弱な状態にあるルノーがこのスポンサリングを決めたことは意外だとしている。