仏政府、エコカー購入奨励金制度を手直し:外国転売を制限

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

仏政府は4月27日付の官報上で、エコカー購入奨励金の制度改正を盛り込んだ政令を公示した。奨励金を利用して新古車として外国に転売する行為を抑止することを目的に、制度を手直しした。
奨励金は最大で6000ユーロが支給される。この奨励金を利用して高級EVなどを購入し、ノルウェーなどの需要国に転売して利益を挙げるような転売者がみられており、政府はこれを封じるために制度を手直しした。具体的には、最低限の保有期間が6ヵ月から12ヵ月に延長され、さらに、6000kmの走行実績がない車両の転売が禁止される。
奨励金の支給額には変更はない。4万5000ユーロまでの車両について6000ユーロで、4万5000ユーロから6万ユーロまでの車両では2000ユーロに減額される。6000ユーロという支給額は、7月1日付で5000ユーロに減額される予定だったが、政府はこれを見直し、2023年までは6000ユーロに維持すると予告済み。なお、今回の改正により、支給対象が、重量車両と市内観光用のけん引車両にも拡大された。