大統領選:マクロン大統領が優位で決選投票に

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

大統領選挙の決選投票が24日(日)に行われる。世論調査では、マクロン大統領が極右RNのマリーヌ・ルペン候補に対して優位を保っている。ルパリジャン紙などの依頼で行われた調査では、21日の時点で大統領の支持率が57.5%、ルペン候補の支持率が42.5%となり、15ポイントの差がついた。大統領の支持率は上昇傾向に、ルペン候補の支持率は低下傾向にあり、20日のテレビ討論後にも差が開いた。投票率は73%前後と予想されている。レゼコー紙などが依頼した調査では、20日時点でマクロン大統領が56%、ルペン候補が44%となっており、こちらも両者の間の差が広がる展開となっている。
マクロン大統領は第1回投票後の選挙戦終盤において、左派を意識して政策を修正する姿勢を打ち出し、これが支持の裾野を広げることに貢献していると考えられる。大統領はキャンペーン最終日の22日に、ロット県の農村地方を訪問して支持を呼びかける。対するルペン候補は、この選挙を「反マクロンの国民投票」と位置付けて、アンチ勢力に結集を呼びかけている。北仏アラス市で21日に開いたミーティングでは、「フランスの民衆よ立ち上がれ」などと呼びかけ、マクロンか、それともフランスかを決める投票だ、とぶち上げた。