健康保険公庫を騙るインターネット詐欺が増加

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

健康保険公庫の名前を騙ったインターネット詐欺が増えている。銀行口座番号を詐取した上で、今度は銀行を装って決済をさせて購入商品を持ち逃げするという手口だという。SMSによるメッセージが入口となっている。当局は警戒を呼び掛けている。
SMSは、「健康保険証の更新が必要」だとする内容で、健康保険公庫(Ameli)によく似た偽サイトに誘導される。そこでは個人情報の入力を求められ、次に、送料として0.99ユーロの支払いを求められる。そこで口座番号が詐取される。被害者は続いて、銀行員を名乗る者から電話で連絡を受け、不審なカード決済があると告げられる。カード決済の場合、一定額以上だと、アプリ等を用いた本人による再認証が必要だが、「銀行員」はこのままだと危険だとして、決済が完了すればその金額の返金を手配できるなどと持ち掛けて決済をさせる。当然返金はなされず、詐欺団が購入商品を持ち逃げすることになる。
被害者は、銀行からの電話やSMSの連絡が、本当の銀行と同じ番号からなされていたと証言しており、詐欺団が高度な技術を駆使している可能性もある。銀行側はこのようなケースでは、顧客側に用心が足りなかったとの理由で、返済には応じていない。