スガン島再開発計画、地元の市が承認

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州自動車・モビリティ情報

パリ西郊ブーローニュ・ビヤンクール市は8日、スガン島の再開発計画を承認した。ブイグ・イモビリエ社によるオフィス及び商業地区(11万7000平方メートル強)の開発が動き出した。
セーヌ川の中州であるスガン島は、かつては自動車大手ルノーが全面的に占有していた。その再開発事業では、西端の地区の整備が終了しており、コンサートホールの「セーヌ・ミュジカル」などが建設された。中州にある2つの橋の間の地区が今回の整備事業の対象で、2列に合計10棟の建物が建設され、最も高いもので10階建て・43メートルとなる。地下駐車場(700台)も設けられる。環境保護団体などは、緑地面積が全体の10%に過ぎないとして反対しており、市が募集したパブリックコメントでも、全752件の回答のうち8割強が反対だったが、同市のバゲ市長(共和党)は、住民12万1000人に対して752件の回答という少なさが、サイレントマジョリティの承認を得ている証拠だとして、計画を承認することを決めた。
反対派は規定に沿って2ヵ月以内に異議申し立てを行う構え。市の側では、8月にも建築許可を最終的に付与する予定で、異議申し立てが却下されれば、年内にも着工が可能になる。