ルノーのデメオCEOは、24日に従業員向けに配信した社内動画で、ルノーのロシア事業が「非常に複雑な状況」に直面していることを認めた。同社にとり、ロシアはフランスに次ぐ第2の市場であり、撤退することになれば、利益と売上げに大きな影響を及ぼす。CEOは日々の状況の推移に応じて危機に対処するが、長期的ビジョンも見失わないことが必要だと述べた。また従業員の安全を最優先することを強調した。
一方、ロシア政府は、ルノーのロシア工場の将来的な扱いについて、「来週末までに」決定すると発表した。政府はアフトワズおよびルノーの経営陣と常時連絡を取り合っているとも述べた。これより先に、政府は、ロシアから撤退する外国企業の資産を国有化する可能性を示唆している。
なお、アフトワズは24日、輸入部品を従来ほど用いないですむ新型車を製造する方針を明らかにした。またサプライチェーンの再建に努めるとも発表した。
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