パリ北駅の改修計画、規模縮小で仕切り直し

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仏国鉄SNCFはこのほど、パリ北駅の改修計画「オリゾン2024」を発表した。当初案を断念し、最小限の改修計画を実施する。
当初案は6億ユーロの費用総額が予定されていたが、地元による反対運動もあり、紆余曲折の上、予算膨張と工期の遅れのリスクを理由に放棄された。その代わりに、5500万ユーロの予算で必要最小限の改修が行われることになった。発着情報表示のパネルの位置を見直し、ユーロスター連絡通路であるメザニンを拡張する(キオスクを一つ廃止する)などして、待合スペースを広げて、人の流れが整理されるように工夫する。駅前の手狭な広場については、自動車の乗り入れを制限し、バスのみが乗り入れられる形に改め、タクシーは、駅舎左側のタクシー乗り場の地下に降車専用のスペースを整備する。ローカル線と地下のメトロ・RER駅とホールも再整備される。
2023年のラグビーW杯の期間中は工事を中断し、それを挟んで2024年のパリ五輪までに一応の改修を終える計画。小手先の改修で今後の旅客数の増大(SNCFは2024年に1日80万人、2030年に同90万人を予想)に対応できるはずはなく、SNCFは中長期的な追加の再整備計画の準備を開始する予定。