ボルドー・トゥールーズの高速鉄道整備プロジェクト、資金問題が解決

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

ボルドーとトゥールーズ間(全長240km)の高速鉄道整備計画に関して、この度、資金調達の目処がたった。このプロジェクトの費用は総額143億ユーロで、その40%ずつを国と自治体がそれぞれ負担し、残りの20%を欧州連合(EU)からの支援でまかなうことになっているが、自治体レベルでの合意が遅れていた。トゥールーズを含むオクシタニー地域圏では22億ユーロの資金負担で自治体間で合意が早めに成立したが、ボルドーを含むヌーベルアキテーヌ地域圏では17億ユーロの資金調達に関して、調整が遅れていた。ヌーベルアキテーヌ地域圏は、計画に反対する県や都市圏に対して資金負担の軽減などを提案し、反対派の懐柔に成功した。これまで環境派の議員や環境保護団体が新路線の整備よりも既存路線の改修を主張して、資金調達計画に反対を表明していた。
資金調達計画は2月22日に国務院(コンセイユデタ)に提出され、3月に閣議での審議にかけられる。着工は2024年から、開通は2030年を予定。開通すると、ボルドー・トゥールーズ間の所要時間は現在の2時間から1時間に短縮され、それに伴い、パリ・トゥールーズ間の所要時間も4時間から3時間に短縮される。