ローカル線向けハイブリッド列車、SNCFとアルストムが公開

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仏国鉄SNCFとアルストムは16日、国内初のローカル線向けハイブリッド車両を公開した。Regiolis(レジオリス)をバイモード・リチウムイオンバッテリー搭載のハイブリッド車両に改造し、テストコースにおいて一連の試験を行い、動作確認が終了した。2023年4-6月期中に商用運転を開始する予定。
SNCFは、ローカル線の運営主体である地域圏(オクシタニー、グランテスト、ヌーベルアキテーヌ、サントル・バルドロワール)の協力を得て、非電化路線におけるゼロエミッション化に向けた移行期の手段として、ディーゼル・電気のハイブリッド車両を投入する方針を固め、アルストムに開発を依頼していた。レジオリスのハイブリッド・バージョンでは、回生ブレーキで回収した電力(90%の回収効率を達成)をバッテリーに蓄積することが可能で、これによりエネルギー消費を最大で20%削減できた。ゼロエミッションモードでは20km余りの走行が可能で、市街地や停車時にバッテリーを稼働する。航続距離は1000kmを達成した。
今後は実際の線路で試験を行い、当局機関による認証取得の手続きを開始する。2023年4-6月期中に、協力した4地域圏における営業運転を開始する計画。