2021年には85%強の求人で採用が実現

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ポールアンプロワ(ハローワーク)が2月10日に発表した集計によると、2021年には4400万件の採用がなされた。1日平均の無期雇用契約(CDI)による採用数は1万2500件に上った。ポールアンプロワが取り扱った求人のうち、85.9%で採用が実現しており、この割合は2018年の実績とほぼ同じであるという。7-9月期では78万1000人の求人が採用に至ったが、この数は3年前の76万7000件を上回った。採用の半数が、求人開始から45日以内に実現しており、これもほぼ2018年の数字に匹敵する。また、全体の75%が3ヵ月以内に実現しており、これは2018年に比べて2週間短くなっている。採用に至らずに企業が求人を断念したケースは全体の6%に過ぎない。断念のケースは特に建設部門で目立つ。企業側が、需要がなくなったという理由で求人を取り消したケースは、全体の3%に相当する(2018年実績と同程度)。
それでも求人難の影響は細部において見受けられる。全体の7割の企業が求人難を経験していると回答(特に、健康、食品、宿泊・外食)。うち、人材を確保するために要求度を引き下げたと答えた企業は9割に上った。
ポールアンプロワは、全国で25万5000-39万人の求人が、候補者が見つからないまま2021年に断念されたと推計している。