ルノー傘下のスポーツカーブランド「アルピーヌ」が投入する初のEVが、同ブランドの本拠である仏ディップ工場で生産されることが決まった。スナール会長が1月28日にラジオ局フランス・アンテールで明らかにした。同工場では現在「A110」(2017年型)を生産しており、従業員数は400人ほど。会長は、数年前には同工場の存続が疑問視されたことを認めた上で、EV版小型SUVを生産することで、同工場の将来を保証することができると述べた。
28日にはさらに、ルメール経済相とデメオCEOが同工場を訪問して、EV生産計画についてより詳しい情報を発表した。CEOは高級EVを2025年初めから生産すると予告、「ミニ・フェラーリとミニ・テスラのミックス」のようなモデルだと説明した。バッテリーもモーターも仏国内で製造され、新型車は4秒で時速100キロメートルに達する見通し。ルメール経済相は、ノルマンディ地方における工業生産の復活に繋がると歓迎し、高級車はドイツメーカーだけのものではないと強調した。