ルノー・グループ、下請けメーカーへの支援を約束

投稿日: カテゴリー: 欧州自動車・モビリティ情報

ルノーは1月26日、アルミシリンダーヘッドを製造する下請けメーカー「フォンドリ・デュ・ポワトゥー・アリュ(Fonderie du Poitou Alu)」に対する支援を約束した。ビエンヌ県に工場があるフォンドリ・デュ・ポワトゥー・アリュは英従業員数が320人で、ルノーのみが供給先となっている。会社更生法の適用下で、1月10日を期限に、買収者を募っていたが候補者は現れず、このままだと清算に追い込まれる恐れがある。そのため、政府の代表とルノーの代表が16日にフォンドリ・デュ・ポワトゥー・アリュの労組と会合し、善後策を協議した。
ルノーは、買収者が現れない場合、2023年2月までは年間に30万個を発注することを書面で約束した。これは売上高にして2000万-2500万ユーロに相当する。また、この期日までに買収者が見つかれば、2025年まで、この発注を保証することも約束した。さらに、2023年2月までは、月に50万ユーロの資金援助も行うことも約束した。
労組側は、この合意を小さな勝利と歓迎した上で、電動化に適応した事業の多様化を可能にするような買収者を見つけることが緊急の課題だとしている。