仏国鉄SNCFは1月25日、新アプリSNCF Connectの運用を開始した。従来の2つのアプリ（OUI.sncfとAssistant SNCF）を統合した。パリ首都圏の定期券Navigoのリチャージ、TER（ローカル線）の定期購入、高速鉄道TGVの乗車券の後払い購入などの新機能を追加した。ピーク時にも対応できるような堅牢なシステムを構築したという。
新型コロナウイルス危機を背景に、SNCFのアプリを通じた乗車券のオンライン購入（2021年に1億4500万枚）は大きく増えている。旅客輸送は現時点では危機前の30％減にとどまるが、デジタル部門の売上高は2021年に43億ユーロと、危機前の水準に回復した。2025年には65億ユーロの売上高達成を目指す。オンライン販売が占める割合は、TGV及びアンテルシテ（長距離在来線）で65-75％、TERで50％（定期券を除く）に上る。新アプリの機能は今後も拡充される。