政府、工業部門のベンチャー企業振興策を発表

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

政府は20日、工業部門のベンチャー企業支援策を公表した。向こう5年間に23億ユーロを投じると予告した。
パニエリュナシェ産業担当相とオー・デジタル移行閣外相がExotec社を訪問した機会に発表した。Exotecは、物流拠点など向けの産業ロボットを開発・製造・販売するベンチャー企業で、先の資金調達で評価額10億ドル超の「ユニコーン企業」の仲間入りを果たした。この年頭来で、ベンチャー企業の資金調達が相次ぎ、ユニコーン企業も続々と誕生しているが、工業部門における成功例は少なく、政府はこの分野での支援を強化することを決めた。
政府はこれまで、「未来のための投資プログラム(PIA)」と「ディープテック」振興プラン(2019年に開始)の枠内で、工業部門の技術革新力があるベンチャー企業1500社の発足を支援した。新たな支援措置は、新たな投資プログラムである「フランス2030」の中の「工業部門スタートアップ・ディープテック」戦略の下で進められる。総額は5年間で23億ユーロに上る。技術革新力のあるベンチャー企業・中小企業の生産段階への移行への資金供給、「ディープテック」の振興支援(2億7500万ユーロ)、工業部門のベンチャー企業の支援に当たるワンストップ窓口「ミッション・フレンチテック」の新設、の3項目を柱とする。主に、エコロジー・エネルギー移行の戦略的部門において、革新的な新技術の実用化と生産段階への移行を支援し、国内に欧州レベル、さらには世界レベルの重要拠点を育てることを目指す。2025年まで、毎年500社を支援し、年間で100ヵ所程度の工業部門拠点を実現することが目標となる。

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