2022年1月11日 編集後記

投稿日: カテゴリー: アライグマ編集長の日々雑感

2021年の初めもそうだったが、2022年も先の見通しが不確かなままで開始してしまった。ウイズコロナ時代だなどと言われるから、これからも長期にわたりコロナとともに生きる覚悟が必要なのかもしれない。アフターコロナとかポストコロナとかいう表現も見かける。コロナで世界が決定的に変わったという認識はそれなりに共有できるにせよ、「アフター」とか「ポスト」とかはいささか楽観的ではないか? そんなものは永遠に来ないのかもしれない。我々は永久にウイズコロナ時代の虜囚として生きるほかないのかもしれない。もちろん人類は天然痘や結核やペストなどを克服してきたのだから、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)だって克服できる可能性はあり、それは単なる時間の問題に過ぎないのかもしれない。筆者を含む高齢者には十分な時間がないとしても、数世代後にはコロナはスペイン風邪と同じような歴史上の事件に過ぎなくなっているのかもしれない。新年の楽しみの一つは、自分がおそらく経験することがないだろう未来について想像を巡らせることかもしれない。そして、それはとても手軽で、安上がりな娯楽なので、不安な現実から逃避するために、人間が発明した便利な「ウイズXXX」対策なのかもしれない。今年が良い年になりますように。