検査需要の大幅増で混乱、政府は学校の検査手続きの緩和など予告

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オミクロン株の感染拡大に伴い、検査の需要が大きく増加している。検査を行う薬局などではところにより長蛇の列ができる状況になっており、人々の不満も高まっている。政府は検査体制の強化を約束した。
12月31日から1月6日までの1週間では、実に950万件近くの検査が行われた(うち4分の1未満がPCR検査)。この2日間では1日につき30万人ていどの新規感染者が確認されている。特に、学校では、感染確認の場合に、同じ学級の生徒全員に検査を行わせるという規定があり、感染拡大に伴い検査対象者が大きく増え、これに検査体制が追い付いていないという状況がある。濃厚接触者になった人が、就労継続のために検査を行う需要もあり、感染拡大が検査需要の増大を招くという構図がある。
政府は、9日付で政令を公示し、PCR検査の分析に当たる有資格者の確保を目的に、修士課程学生を臨時採用することを認めた。その一方で、PCR検査を行う余力を確保するために、優先順位を定めて、優先案件にのみPCR検査を行う形での選別も認めた。また、抗原検査陽性の場合に、PCR検査を再度行って確認する必要はない旨も定めた。薬局の前などにテントを設営して、看護師による抗原検査の提供を行うことや、検査試料の供給を強化することなども予告した。大規模検査会場の展開も拡大する計画。
これに続いて、カステックス首相は10日夜に、学校における新たな緩和措置を発表。学校では、学級に陽性者が出た場合、生徒全員を対象に即日検査(PCR又は抗原検査)を行い、2日後及び4日後に自己診断検査を行い、陰性である限り登校が認められる規定になっている。首相はこれを、即日検査から自己診断検査に改めると発表。父兄は薬局に請求すれば、無料で自己診断検査3点を取得できるとした。