偽造「衛生パス」、11万件が特定

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内務省によると、国内でこれまでに11万件の偽造「衛生パス」が特定された。衛生パスは新型コロナウイルス・ワクチンの接種などを証明するもので、今年の夏に導入された。特定の施設への入場などに必要となっている。
偽造パスを発行するには、医師又は看護師の協力が必要であり、11月末にはバルドマルヌ県の医師が220件の偽造「衛生パス」を販売した疑いで逮捕され、勾留が継続されている。
偽造パスの行使は違法行為として処罰される。また、偽造パスを所有している人が新型コロナウイルス感染症にかかった場合、医師がワクチン接種者と勘違いして、適切な治療をする機会を失うリスクがある。最近でも、偽造パスを所持する57才の女性が、オートセーヌ県内の病院で重症化を経て死亡した例が報告されている。
ダルマナン内相は、偽装パスの所有者が、「改心」してワクチン接種を受け入れる場合に、「恩赦」を適用するという案に賛意を表明している。
政府は、新型コロナウイルス感染症による集中治療室の入院患者が、この年末には4000人に達する恐れがあると指摘(現在は3000人弱)。17日には再度、対策会議が招集されることになっており、新たな対策が決まる可能性もある。