アマゾン、南仏の物流拠点建設を断念

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アマゾンは、南仏ガール県ニーム市近郊に計画していた物流拠点の建設計画を断念した。13日に地元フルネス市のブディノー市長が明らかにした。
フルネス市はマルセイユとモンペリエの両都市からほぼ等間隔に位置し、高速道路A9が通っている。アマゾンはここに、長さ280メートル、幅170メートル、6階建て相当の高さの大型物流拠点を開く計画に2019年に着手。200人程度の雇用が創出される予定で、ブディノー市長によれば8000万ユーロ程度の投資がなされる見通しだった。
この計画に対しては、トラックの交通が増えて、近隣住民に不利益が生じ、環境破壊にもつながると主張する市民団体が強硬な反対運動を展開。有名なポンデュガール水道橋にも近い立地ということもあり、マスコミにも取り上げられて、反対派の輪が政界にも広がっていた。市民団体側は建設差し止めを求めて法廷闘争を展開、去る11月に行政裁判所は、環境面での当局許可を取り消す決定を下していた。アマゾンはこうした展開を前に断念を決めたものと考えられる。
フルネス市のブディノー市長は誘致派で、地元には、Cdiscount(ネットショップ)を含めて複数の物流拠点があるのに、アマゾンというだけで過剰な反対運動が起きるのはおかしい、と言明している。