欧州、光ファイバー・ダンピングで中国に制裁

投稿日: カテゴリー: 欧州デジタル情報

欧州委は、中国製光ファイバー輸入に対して、制裁関税をかけることを決定した。税率は20-44%の間となる見込み。中国企業は、2019年から安価な製品を欧州に投入し、欧州企業を苦境に追い込んでいた。業界関係者は、欧州企業製品がこれまでは中国からの輸入品よりも20-30%高かったことから、これにより市場のバランスが回復されると指摘、今回の決定は、光ファイバー加入者回線の敷設の大半が既に終わったフランスにとっては多少遅すぎるが、独ではまだ敷設が始まったばかりであり、仏を初めとした光ファイバー業界にとって朗報だと評価している。
ただし、欧州業界は、今回の制裁を受けて、中国企業が完成品の輸入ではなく、それ自体では制裁関税がかからない主要部品の輸入に切り替える可能性を警戒している。