仏ラポスト、小包輸送の需要急増に対応して新規投資を実施へ

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仏ラポスト(郵便局)は小包輸送の需要急増に対応して、2023-26年に4億5000万ユーロを投資する計画を発表した。ラポストは、これまでの4年間では、同額の4億5000万ユーロを投資して、国内に5ヵ所の仕分けセンターを開設した。次期投資においても、4-5ヵ所の仕分けセンターを新設し、既存施設の近代化も進める。2030年までに小包の輸送量を現在の2倍の年間10億個へ引き上げることを目指す。
ラポストは、主力のコリッシモ(配達日程の指定保証なし)のほかに、クロノポスト(スピード配達)とDPD(国際輸送)でも小包輸送事業を展開している。コリッシモは国内小包輸送で50%の市場シェアを有する。ラポストは、新規投資に伴い新たに500人を採用すると共に、数千人規模の配達人の雇用維持を見込む。
これとは別に、ラポストの銀行子会社ラ・バンク・ポスタルは11月16日、来年1月に正式に立ち上げる投資銀行事業の概略を発表した。2025年を目処に中小・中堅企業の顧客数を2倍に増やし、5%の市場シェア(融資残高ベース)を獲得することを目指す。同行は現在、従業員1200人体制で、自治体や公的機関向けの銀行業務を展開しており、その年間収入は10億ユーロに上る。同業務はグループの純利益の25%を占めている。