小学校到達度テスト:危機の影響はほぼ払しょく、絶対的な水準は依然として低め

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

教育省が毎年実施している到達度テストの結果がこのほど発表された。教育省は、新型コロナウイルス危機のマイナス影響がほぼ払しょくされたと評価した。
到達度テストは、小学校入学時、小学4年生への進級時、そして中学校入学時に行われる。小学1年生では、入学後に再度テストが行われ、進展状況の把握が行われる。全体的な結果をみると、新型コロナウイルス危機の影響が大きかった前学年(2020年9月に始まる)と比べて、2021年9月に始まった現行年度の生徒は全体として良好であり、危機前の水準に復帰している。問題地区の学校と他の学校の間の格差も危機前の水準まで戻ったという。
その一方で、全体的な学力にはなお改善の余地がある。「REP+」として重点教育が施されている問題地区の小学校では、中学校入学時で、適切な読解力を持つ生徒の割合は35.8%にに過ぎず、小学4年生進級時に要求される水準にまで到達していない生徒も31%余りに達している。中学校入学時に要求される読解力を持つ生徒の割合は問題地区を除いても54.5%で全体的にあまり高くはないが、問題地区との格差は大きい。