人気番組「コーランタ」、隠れ食いの参加者が除名に

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民放大手TF1が放送する人気番組「コーランタ」(フランス版「サバイバー」)で、参加者が隠れて食糧を調達する不正が発覚した。問題の参加者は8日に放送の回で除名された。
コーランタは2001年に初回放送がなされ、今回で20周年に至る人気番組となっている。先日、知人の家族の家にお邪魔したところ、「コーランタに4回も出場するって何なの」「いや、今回はチャンピオン大会のそのまた上のレジェンド大会だから当然だ」などと真剣に議論がなされている場面に遭遇し、フランスでの人気は本物だと実感させられた。今回の事件では、出場5回目のテユラが除名処分となった。テユラは仏領ポリネシア出身のシェフ(男性)で、丸木舟で通りかかった現地の漁民に合図をして食糧を融通してもらったことを自ら認めた。温野菜とステーキのポテトフライ添えを隠れて食したことを認めた。8日の放送回では、司会のドニ・ボロニャール氏がテユラを呼び出し、事実確認をした上で、食糧の自前調達はコーランタの精神そのものであると重々しく説教をして、除名を宣告した。
番組の視聴者の間には、「裏切られた」と素直に残念がる人も多いが、そんなのはいつものことではないのか、という覚めた見方もある。番組ファンのレミさん(28)は、「いったい原住民が丸木舟でステーキのポテトフライ添えを運んでくるものなのか」と訝しんでいる。