鳥インフル:家禽の屋外飼育が全国で禁止に

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

鳥インフルエンザ対策で、仏国内の養鶏場では屋外での飼育が禁止された。飼育業者は品質低下の影響が出ると懸念している。
昨年には、鳥インフルエンザの感染確認を経て、400万羽のアヒルが殺処分となった。フォアグラの産地として知られる南西地方を中心に、500を超える飼育業者が被害を受けた。今年は、予防策として9月10日以来、一部の市町村において、家禽を屋外に出すことが禁止されているが、これが全国対象に広げられた。個人の場合も、網で保護されていない限り、屋外スペースでの飼育が禁止される。
欧州の近隣諸国では130件の感染が確認されており、被害が国内に及ぶのを予防する目的で、踏み込んだ制限措置が導入された。渡り鳥との接触が感染の原因となるため、接触を断つ目的で屋外での飼育を禁止する。
フランスでは、鳥インフル被害は2016年と2017年、そして2020年に発生している。ラベル鶏の場合、仕様書において屋外飼育が規定されていることが多く、制限措置が導入されると仕様書を満たさなくなり、付加価値が下がるという問題点がある。鳥インフルとは別に、全般的な物価上昇によるインプットの高騰も悩みの種で、例えば肥育用の飼料等の価格上昇により、1羽当たりの飼育費用は14%増(2.57ユーロ増)を記録しているという。