困窮者支援団体エマウスはパリ市の協力を受けて、パリ首都圏の企業から使用していないIT機器（パソコン、スマホ、タブレット）を寄付してもらい、調整を経て低価格で困窮者に販売するキャンペーン「LaCollect.tech」を開始した。エマウスは情報格差の解消を通じて、困難な状況に置かれている人の社会復帰を支援する目的で、2013年にエマウスコネクト事業を立ち上げた。エマウスコネクトはやはり困窮者の支援団体ASFと提携して、回収したIT機器の調整を行う。発売から5年以内の製品（新品、中古とも）を回収の対象とし、年内に1000台ほどの機器を回収することを目指す。600-700ユーロの価値のあるパソコンは再調整品として120ユーロで販売する。
エマウスコネクトは、この事業を2020年にオードフランス地域圏で展開し、1万1000台を超える機器を回収している。パリ首都圏に続いて、他の地方にもキャンペーンを拡大する計画。