仏国鉄SNCFは19日、パリ・リヨン間の高速鉄道（TGV）「InOui」で「ビジネス・プルミエール」クラスの運用を開始した。年内に同路線を経由する高速鉄道の運行にイタリアのトレニタリアが参入を予定しており、SNCFはサービスの強化などの対抗策に乗り出した。
従来の2等と1等という2クラスに「ビジネス・プルミエール」が追加された。車内で無料で飲食品を座席まで届けるなど、旅客機をイメージしたサービスを提供。待ち時間のない優先的な乗車などの便宜を図り、車内でエンタメサービスも提供される。料金は片道142ユーロで、年間会員（年会費279ユーロ又は379ユーロ）には78ユーロの優遇料金が適用される。
SNCFは、同路線で運行の17本の列車を順次刷新する計画で、2022年半ばにはすべての刷新が終わる予定。定員は510人から556人に引き上げられるが、2等に至るまで快適性や利便性は向上すると説明している。