仏モエヘネシー、世界ワイン研究センターを開所

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

仏モエヘネシー(高級ブランドLVMHグループのワイン・シャンパン部門)はシャンパーニュ地方に世界ワイン研究センターを開所した。研究施設への投資額は、建設に2000万ユーロ、最新の研究設備の整備に1000万ユーロと合計3000万ユーロに上る。ワイン醸造の専門家など30人ほどを配置して、INRAE(国立農業食品環境研究所)、CNRS(国立科学研究センター)、CEA(省エネ庁)などの公立研究機関や民間研究機関と協力して、地球温暖化、土壌の劣化、疾病などへの対策を準備する。
この研究施設には、地球温暖化のシミュレーションを再現する実験室が設置されており、ブドウ栽培地の土壌の質が分析できる。多雨による湿度と気温上昇で発生するベト病(カビ由来のブドウ病)への対策に関する研究がすでに開始されている。 ブドウ栽培地の生態環境の改善に向けた草生栽培、ブドウの糖度低下を補う新しいワイン酵母の開発などの研究が行われる。