TGV開業40周年:マクロン大統領、支援措置を発表

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

マクロン大統領は17日、パリ・リヨン駅で開かれたTGV(高速鉄道)開業40周年の記念式典に列席した。この機会に、2024年より運行予定の新型列車「TGV M」(アルストム社製)の先頭車両が公開された。
マクロン大統領はこの機会に、高速鉄道の運行に係る税負担を2023年より撤廃すると予告。国鉄SNCFは、TREF(鉄道会社利益税)と、TGVの黒字路線に係るCST(地方税)を年間2億ユーロ程度納めているが、これが軽減される。大統領は、この支援により、2024年より段階的に100本の引き渡しが始まるTGV Mについて、年間9本から12本へとスピードアップを図ると説明した。実際は、新型コロナウイルス危機前には年間12本の引き渡しが予定されていたが、危機を踏まえて9本に削減されたという経緯があり、当初のペースに戻されることになる。マクロン大統領は、2020年代にはTGVの時代が再来すると言明。ボルドー・トゥールーズ、マルセイユ・ニース、モンペリエ・ベジエ間の専用線路建設に国が65億ユーロを拠出する方針であることを確認した。