パリ郊外で自動運転バスの試験運用

RATP(パリ交通公団)は、パリ郊外のバス専用レーンを用いて、自動運転バスの試験運用を開始した。回送車として旅客は乗せないが、昼間の通常の時間帯に走行し、実際の運用状況に近い条件で挙動を調べる。
試験運用は、パリ南東のシュシー・ボヌイユ駅(RER A線)よりクレテイユ市までの6kmの区間で、路線バス393号線の一区間。試験運転に用いられるバスは中国中車(CRRC)製の電動バス(全長12メートル)で、2020年中頃より試験運転の対象となっている。この393号線の同区間においては、深夜の時間帯に試験運転を行った実績があるが、昼間の通常の条件下での運用は今回が初めて。安全上の理由から、運行速度は時速30km(カーブにおいては同15km)に制限され、運転席にはドライバーが常駐する。報道陣を招いて行われた13日の初走行においては、車両がGPS情報を見失って一旦停止する場面もあったが、関係者らによれば、5Gネットワークの展開が進めば問題は解消されるという。付近を飛んだ鳥をセンサーが捉えて急停車する場面もあった。
試験運用は今後も続けられ、RATPは2022年秋にも旅客を乗せての営業運転を開始することを望んでいる。営業運転でもドライバーを常駐させる方針で、RATPでは、自動運転で得られる余力を用いて、顧客サービスの強化も図ると説明している。