ポール・リカール博物館、カマルグ地方にオープン

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仏酒造大手ペルノ・リカールの創業者一族であるリカール一族が所有するドメーヌ・ド・メジャーヌ(南仏カマルグ地方)に、創業者ポール・リカール(1909-97年)を記念したポール・リカール博物館がオープンした。リカール氏とその時代を代表する物品を展示している。
ドメーヌ・ド・メジャーヌは、馬の放牧や稲作などを見学できる私営の観光農場。ポール・リカール氏は、有名なアニス酒「パスティス」の商業的成功で財を成したが、それ以外でもカマルグ地方の自然派農業を推進したことでも知られる。また、レジスタンスに関わり、レジスタンス活動向けの燃料をアルコールから製造するといった実業家ならではの活躍もあった。ピカソなど地元に縁が深いアーティストと親交を結び、自らも絵画をたしなんだ。闘牛の主催者という側面もある。創業者のこうしたトータルな人間像を浮かび上がらせる記念館として開設された。