ワクチン3回接種、フランスでも検討中

一部の諸国が新型コロナウイルスワクチンの3回接種に着手する中で、フランスも今月半ばに方針を明らかにする。一部の層に限定した接種となる見込み。
3回接種については、マクロン大統領が7月12日のテレビ演説の機会に言及していた。諸外国ではイスラエルと英国が着手する方針を決めており、ドイツも9月1日より、高齢者とリスクが高い人を対象に開始することを明らかにした。フランスでは、有識者委員会が7月6日の時点で、80才以上の高齢者と広い意味での免疫不全者(全部で500万人)を対象に3回接種を行うよう勧告していたが、最終的にどの程度の範囲とするかが現在、調整の対象となっている。
3回接種で中和抗体価が大きく上昇し、免疫記憶の維持にも効果があるとする研究結果が相次いで発表されており、ウイルスの感染が著しい局面においては3回接種を全員を対象に行うのが有益だとする議論もある。ただし、専門家の中には慎重論も根強くある。HAS(医療高等当局)は7月15日付の意見書で、ブレイクスルー感染率から予防力の低下が確認されるか、現行のワクチンに効果がない新変種が出現した場合に、全員3回接種を検討すべきだと指摘。現状ではそれには至っていないとの判断をにじませている。公衆衛生上の観点からは、3回接種を急ぐよりも、ワクチン接種率を高めることを優先すべきだという議論もある。