ハマスとイスラエルの対立

投稿日: カテゴリー: アライグマ編集長の日々雑感

ハマスによるイスラエルへのテロ攻撃から1年が経過した。攻撃の異常な残虐性があらためて想起されることで、世界各
地におけるユダヤ人差別的な動きが多少なりとも抑制されることを祈りたい。ハマスをあくまで擁護するパレスチナ支
持派の人々の気持ちは到底理解できないが、イスラエル軍によるガザ地区への徹底的な報復攻撃で国際世論がパレスチ
ナ人への同情や共感に大きく傾いたことは確かだ。それにもかかわらずハマスや同種のテロ組織を殲滅できるとは思わ
れないだけに、イスラエル政府の戦略には大いに疑問が残る。もちろんイスラエルとパレスチナをめぐる根深い対立が
短期的に何らかの形で解決するとは全く考えられないだけに、戦略が正しかろうが間違っていようが結果に大差はない
とも言えそうだが、これ以上無駄な犠牲者を出さない形に対立を絞り込んでいくことはできないものだろうか?正義と
か大義とかをぶつけ合っていても問題は永遠に解決のしようがないのだから、互いに無事に生き延びることを優先する
プラグマティックな妥協の成立を期待したい。